伝統守る静岡・焼津 手火山造りの鰹節 工場見学を体験!(ヤマ十増田商店)
おいしいお魚の町、静岡県焼津市の観光情報はお任せ!
子供たちの夏休みの自由研究などにもおススメな、カツオ節製造の様子を見学出来る場所が、焼津市内にあります♪
8月7日、見学会が行われるということで、参加してきました(*^_^*)
焼津市は鰹の水揚げ日本一の町で、鰹節の製造を行う老舗メーカーも数多くあります。
見学会を開催してくださったのは、その中の1つ。焼津市小川新町にある「ヤマ十増田商店」さん。
軒先にある鯉のぼりならぬ、〝カツオのぼり”が粋ですね♪
創業明治20年!昔ながらの鰹節の製法「手火山造り」を続ける、日本でも数少ない工房です。
午前10時。小学生のお子さんを連れたご家族などが集まり、見学会スタート!
まずは焼津港で仕入れた冷凍の鰹を解凍する冷蔵庫の中へ。
中はどうなってるの!?みんな興味津々!!
冷蔵庫の中には、水槽のようなものがあり、この中で冷凍された鰹をゆっくりと解凍するそうです。
どーん!!見事な鰹ですね~。この縞模様は生きている時は無いそうですが、縞がはっきりしている方が鮮度が良いそうです。
続いて工場の中へ。工場の中は鰹節のいい匂いで充満しています(^^♪
この機械はヘッドカッターと呼ばれ、これで鰹の頭と身を分けるそうです。
ヤマ十さんでは、この作業のみ機械を使い、それ以外はすべて手作業なんですって。
さばくときに使う包丁は3種類!奥から頭はがし、おろし包丁、あいだち包丁。
「三枚おろしにするときはこの包丁を使ってるよ」
わかりやすく丁寧に説明してくれます♪
切った鰹は丁寧にかごに並べて、煮た後、「水骨」といって骨を1本1本、骨抜きで抜きます。
手間のかかる作業ですよね!でもさすが、とっても素早い手つき!
そしていよいよ、「手火山式」で鰹を乾燥させていきます!
下から直火で煙をあてて・・・
鰹の入ったせいろを5枚ほど重ねて、鰹を燻し、乾燥させていきます。
タイミングよくせいろの上下を入れ替えながら、まんべんなく煙をあてていきます。
手間がかかり、大量生産には向かない製法なので、この製法を守っているのは全国で数軒だそうです!
その後、さらに急造庫という蔵のような場所で火を使って燻したり、休ませたりを繰り返し、1か月以上乾燥させていき、「荒節」という鰹節が完成します!
子供たちも、一生懸命メモを取りながら、お話を聞いていました♪
工場に併設されている直売店に移動し、鰹節を頂きましたが、香ばしくて味わい深い!!
おかかのお握りをすぐにでも頂きたくなりました(#^^#)
子供たちはカンナで鰹節を削り、削りたてを頂く体験もしていました♪
製造の工程を見学した後で、なおさら有難みを感じますね。
こだわりの鰹節づくりに地道に取り組んできたヤマ十増田商店さんは、平成28年に農林水産大臣賞を受賞するなど(全国の鰹節の中のトップに!)、数々の栄誉ある表彰をされています。
店内では鰹節各種や、鰹関連商品などが購入できます。
中にはこんな商品も!
約1時間ほどの工場見学は、大人でも十分に楽しめる内容で、鰹節への興味もぐ~んと湧きましたo(^▽^)o
鰹節工場の見学は、個人でも団体でも受け入れているそうです。
平日のみ午前9時~午後3時の間です♪(見学無料です!)
詳しくは、ヤマ十増田商店さんのホームーページか、☎054-628-3677までお問い合わせください。
※焼津市観光協会ホームページでもアクセス方法などご紹介しています。